「思い出の品が捨てられない」人へ。宝物はみかん箱1つ分残す

「思い出の品が捨てられない」人へ。宝物はみかん箱1つ分残す

押し入れの奥に、開けられない箱がありませんか。子どもの作品、卒業アルバム、手紙、旅先の記念品。

片付けを始めても、思い出の品の前で手が止まる方は多いです。「捨てたら後悔しそう」と思う一方で、「置いたままでいいのか」とも感じて、箱をまた閉じてしまいます。

思い出の品が捨てられないのは、当たり前のことです。思い出の品は減らす対象ではなく、はじめから「残す物」として扱ってください。そのうえで、量と置き場所だけを決めます。私は残す量の目安を、みかん箱1つ分とお伝えしています。

私は給食調理の現場で38年間働きましたが、厨房では置き場所と量が先に決まっていて、その枠の中で物を管理します。枠が決まっていると、迷う時間がほとんどなくなります。

この記事では、思い出の品を「宝物」として残す考え方、種類別の残し方の目安、そして置き場所の決め方をお伝えします。

目次

思い出の品は、減らす対象ではありません

片付けの本や記事では、思い出の品も減らすように書かれていることが多いです。私の考え方は違います。

私はお客様に、物を5つに分けることをおすすめしています。その5番目が「宝物」です。

  1. 使っているもの—そのまま残します
  2. 明らかにここではないもの—正しい場所に移します
  3. 明らかにもう使わないもの—手放します
  4. 迷うもの—保留の箱に入れます
  5. 宝物—使わないけれど大切なものとして残します

宝物は、使わなくても残してよい物です。ここが決まっているだけで、片付けは進みやすくなります。

「思い出の品も減らさなければいけない」と思っている間は、押し入れを開けるたびに気持ちが重くなります。減らす対象から外すと、手が動くようになります。

思い出の品は、手放す練習をする場所ではありません。
大切なものを、大切な扱いに戻す作業です。

「宝物」はみかん箱1つ分を目安にします

残してよい物でも、量が決まっていないと家のあちこちに広がります。私は、みかん箱1つ分を目安にしています。

量を決める理由は、選ぶ基準ができるからです。「捨てるかどうか」ではなく「この箱に入れるかどうか」で考えられるようになります。

種類別に、残し方の目安を並べてみます。

思い出の品残し方の目安迷ったときの考え方
卒業アルバム・写真本人の分を1人1冊。紙焼き写真は選んでアルバム1冊に写っている人の顔が分かる物を優先します
子どもの作品立体は写真に残し、平面は数枚だけ本人に選んでもらいます
手紙・年賀状読み返す物だけ。封筒は外します差出人との今のつながりで判断します
記念品・トロフィー見える場所に飾れる数だけ飾らない物は役目が終わっています
故人の品1人1つを箱に入れます気持ちが動く時期は無理に決めません
思い出のある衣類着ない物は写真に残しますハンカチ1枚分に切って残す方法もあります

こうして種類ごとに枠を決めると、箱1つ分は思ったより入ります。全部を残すことはできませんが、大切な物は十分に残せます。

迷った物を全部残すと、どれが宝物か分からなくなります。
数を決めることは、宝物を宝物として扱うための線引きです。

箱1つ分に入りきらないときの決め方

選んでみたら、箱1つ分に収まらないこともあります。そのときは、量を増やす前に3つの問いで見直します。

1つ目は、「同じ場面の物が重なっていないか」です。同じ旅行のお土産、同じ年の写真が何枚もあるなら、代表を1つ選びます。

2つ目は、「これは私の思い出か、家族の思い出か」です。家族の思い出の物は、家族の箱に分けます。

3つ目は、「見返す日が思い浮かぶか」です。お正月に家族で見る、命日に手を合わせるなど、見返す場面が浮かぶ物を残します。

どれも大切に見えるときは、選び方を変えます。
「大切かどうか」ではなく「いつ見返すか」で考えます。

3つの問いを通しても収まらないときは、箱を2つにして構いません。数を守ることより、自分で決めた枠があることのほうが大切です。

宝物の置き場所は、持ち出したい物と一緒に

宝物の箱は、押し入れの一番奥にしまわないでください。私がお伝えしている置き場所は、非常時に持ち出す物と同じ場所です。

理由は2つあります。1つは、本当に大切な物なら、いざというときに持ち出したいはずだからです。

もう1つは、取り出せない場所にしまった物は、結局大切に扱えないからです。押し入れの奥は、物を守る場所ではなく、忘れる場所になりやすいです。

内閣府によると、「防災の日」は毎年9月1日で、その日を含む1週間が「防災週間」と定められています(内閣府 防災情報のページ・2026年7月30日確認)。

8月のうちに宝物の箱と持ち出す物をまとめておくと、防災の備えと片付けを一度に進められます。

置き場所を決めるときは、次の3つを確認します。

  • 家族の誰でも場所が分かること
  • しゃがまずに、または踏み台なしで取り出せること
  • 避難するときに通る場所の近くにあること

大切な物を、取り出せない場所にしまっていませんか。
置き場所を変えるだけで、扱い方が変わります。

思い出の品で手が止まるときの進め方

それでも作業が止まるときは、進め方を変えてみてください。

1.思い出の品から始めません

片付けの順番として、思い出の品は最後にします。判断がいちばん難しい物なので、最初に手をつけると止まりやすくなります。

まずは食器や日用品など、使うか使わないかがはっきりしている物から進めます。判断に慣れたところで、思い出の品に入ります。

食器を減らすときの基準は、食器の減らし方、何を残す?欠けた食器・お客様用食器の手放し方でお伝えしています。

2.1つずつ見ないで、まとめて広げます

箱から1つ取り出して眺めていると、1日が終わってしまいます。まず全部を出して、一度に見渡します

同じような物が何個もあると気づけると、「この中から選ぶ」という判断に変わります。

3.写真に残してから手放します

形を残せない物は、写真に残します。写真があれば、思い出そのものは消えません。

子どもの作品や、大きな記念品は特に写真が向いています。撮った写真は日付ごとにまとめて保存しておきます。

家族の物は、本人に選んでもらいます

家族の思い出の品を、代わりに手放すことはできません。

お子さんの作品やアルバムは、本人に選んでもらってください。「これは残す?」と聞くだけで、本人があっさり手放すこともあります。

親御さんの物も同じです。所有者は親御さんなので、こちらが決める立場ではなく、手伝う立場として選ぶ場面に付き添います。

どこから手をつけるか迷ったときの順番は、「片付けはどこから?」迷ったら最初に見るべき場所と始め方にまとめています。

まとめ

思い出の品は、減らすための物ではありません。残すと決めて、量と置き場所を決める物です。

ポイントは次の通りです。

  • 思い出の品は5分類の「宝物」として残してよい
  • 残す量はみかん箱1つ分を目安にする
  • 種類ごとに残し方の枠を決めると選びやすくなる
  • 置き場所は、非常時に持ち出す物と一緒にする
  • 家族の物は、本人に選んでもらう

まずは箱を1つ用意して、そこに入れる物を選ぶところから始めてみてください。

片付けが暮らしや気持ちまで変えていく流れは、50代からの片付けで人生が変わる理由。未来から選ぶ暮らしの整え方でお話ししています。

葉子の公式LINEにご登録いただいた方へ、いま3つのプレゼントをお届けしています。

特典1:「未来から選ぶ」ワークシート片付けの前に「これからどう暮らしたいか」を見つける、10分で取り組めるワークです。

特典2:片づけマスターチェックシート(25項目)いまの片付けの状態を5つの章で診断し、次に整える場所が分かります。

特典3:使いやすいものの置き場所リスト(キッチン編)毎日使うキッチンを、ラクに動ける場所に整えるための置き場所の考え方をまとめました。

\公式LINE登録で「未来から選ぶワークシート」含む3大特典無料プレゼント!/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次