「片付けられない症候群」かもと感じたら。自分を責めずに進める片付け

「片付けられない症候群」かもと感じたら。自分を責めずに進める片付け

「どうして私は片付けられないんだろう」そう感じて、「片付けられない症候群かもしれない」と検索された方もいると思います。

部屋が片付かないたびに、自分の性格や能力のせいだと責めてしまう。そんな気持ちが続くと、片付けはどんどん遠いものになっていきます。

最初にお伝えしたいのは、片付けられないのは、あなたの人間性の問題ではない、ということです。進め方を少し変えるだけで、手は動き始めます。

私は給食調理の現場で38年間、たくさんの作業の段取りを考えながら働いてきました。その経験から感じるのは、片付けは気合いや才能ではなく、「やり方」と「順番」の問題だということです。

この記事では、片付けられない症候群かもしれないと感じている方へ、自分を責めずに進める考え方をお伝えします。

目次

「片付けられない」のは、性格のせいではありません

なお、「片付けられない症候群」は、正式な病名ではありません。片付けが苦手な状態を表すときに、よく使われる言葉です。

片付けが進まないのには、たいてい理由があります。

  • 物の量が、今の暮らしに対して多すぎる
  • 物の置き場所が決まっていない
  • 一度に全部やろうとして、疲れてしまう
  • 何から手をつければいいか分からない

どれも、性格ではなく仕組みの問題です。仕組みを整えれば、片付けは少しずつ進みます。

片付けられないのは、あなたが怠けているからではありません。
やり方が、まだ自分に合っていないだけです。

一度に全部やろうとすると、しんどくなります

片付けは、無意識のいろいろな気持ちに触れる作業です。

だからこそ、一気にやろうとすると、思った以上に疲れてしまうことがあります。「今日中に全部片付ける」と決めて、途中で力尽きてしまう方も少なくありません。

無理に頑張る必要はありません。回数を分けて、ゆるく進めていくほうが、結果的に長く続きます

片付けの途中で疲れてしまうときの向き合い方は、別の記事でもくわしくお伝えする予定です。

自分を責めずに進める3つのステップ

1.小さな場所を1つだけ選ぶ

最初から部屋全体を見ないでください。引き出し1つ、棚の一段など、10分で終わる小さな場所を選びます。

思い出の品や書類など、判断の重い場所は後回しで大丈夫です。始める場所の選び方は、「片付けはどこから?」迷ったら最初に見るべき場所と始め方でくわしくお伝えしています。

小さく始めるほど、片付けは続きます。
「これならできた」という感覚が、次の一歩をつくります。

2.物を5つに分ける

選んだ場所の物を、5つに分けます。

  1. 使っているもの—そのまま残す
  2. 明らかにここではないもの—別の場所へ移す
  3. 明らかにもう使わないもの—手放す
  4. 迷うもの—いったん保留する
  5. 宝物—使わないけれど大切なもの

「捨てるか・捨てないか」の二択だと、手が止まります。5つに分けると、迷うものは保留できるので、判断がぐっとやさしくなります。

3.できた自分を認める

小さな場所が片付いたら、それで十分です。「ここまでできた」と、自分を認めてあげてください

片付けは、自分を責めるための作業ではありません。できたことを積み重ねていくと、気持ちも少しずつ軽くなります。

片付けが進むと、気持ちも変わっていきます

小さな場所が片付くと、「自分にもできる」という感覚が生まれます。

その感覚が積み重なると、片付けだけでなく、暮らしや気持ちの向きも変わっていきます。片付けがその後の暮らしをどう整えていくかは、50代からの片付けで人生が変わる理由。未来から選ぶ暮らしの整え方でもお話ししています。

それでも動けない日が、あってもいい

やり方を変えても、どうしても動けない日はあります。そんな日は、無理に片付けようとしなくて大丈夫です。

気持ちや体の調子が整わないときに片付けても、つらさが増えてしまいます。「今日は休む」と決めることも、片付けを続けるための立派な選択です。

できない日があっても、あなたが片付けられない人になるわけではありません。
調子のいい日に、また小さな一歩を進めれば十分です。

家族の物が片付けられないときは

「自分の物より、家族の物で部屋が片付かない」という声もよく聞きます。

このときも、家族の物を勝手に動かすのは避けてください。自分の物を整えた場所を見せるほうが、家族の気持ちは動きやすくなります。

まずは、自分が決められる場所から整えます。自分のスペースが片付くと、それだけで部屋全体の印象が変わります。

一人でかかえこまなくて大丈夫です

片付けは、必ずしも一人でやり切るものではありません。

家族に手伝ってもらう、片付けの専門家と一緒に進めるなど、方法はいろいろあります。「一人でやらなければ」と思い込むほど、片付けは重くなっていきます。

誰かと一緒だと進められることは、片付けにかぎらずたくさんあります。頼ることは、片付けを前に進めるための大切な力です。

まとめ

片付けられないのは、あなたの性格や能力のせいではありません。やり方と順番を変えれば、手は動き始めます。

ポイントは次の通りです。

  • 「片付けられない症候群」は正式な病名ではない。自分を責めない
  • 片付かないのは、性格ではなく仕組みの問題
  • 一度に全部やらず、回数を分けてゆるく進める
  • まずは10分で終わる小さな場所を1つ選ぶ
  • 物は5つに分ける。迷うものは保留してよい

うまくできない日があっても大丈夫です。今日は引き出し1つだけ、と決めて開けてみてください。

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なお、片付けられない状態が長く続き、気持ちのつらさが強いと感じる場合は、ひとりで抱え込まず、身近な方や専門の窓口に相談することも考えてみてください。

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